【提案を上手く伝えられないなあなたへ】 苦手な提案を、自分も相手も動きたくなる「物語」に変え、相手の協力を得られるようになるための1冊。
目次
書籍情報
【タイトル】相手を巻き込む伝え方
【著者】鵜川洋明
【出版社】フォレスト出版
【出版日】2019/7/5
【頁 数】276ページ
【目 次】
第1章 〈着想〉提案は3つの意味を重ねること
第2章 〈構成〉提案を「物語」にする4つの「型」
第3章 〈表現〉提案の「解析度」を上げる物語の5要素
第4章 〈解放〉「提案」を楽しむ心の状態を作る
書籍紹介
著者の鵜川洋明氏は、本著について「私が28歳の時、35歳の時、そして38歳の時に出会いたかった本」と語っています。
28歳の時、社内でカフェ事業を立ち上げようとしたが、実現しなかった。周囲に提案しても「いいね」とは言われるものの「じゃあやろう!」とはならなかった。
35歳の時、3つの役職を兼務していたが、日々の中で自分が本当にやりたいことを見失い、答えを出せず悶々としていた。もちろん仕事で提案はしていたが、そこにワクワク感は無かった。
38歳の時、社内の新規ビジネス創出コンテストに応募したが、グランプリは取れなかった。逆風の中で、自分が提案したことを、本気で実現しようと動くだけの勇気が足りなかった。
そんな経験を経た洋明氏が、同じような問題を抱えた人に「提案する」ことの本来の楽しさをを思い出してほしいと執筆したのが本著『相手を巻き込む伝え方』です。
ぜひ本著を読んで、あなたの提案を「自分も相手もそれをしたくなる(ほしくなる)物語」に変える方法を身に付けてみましょう。
起業、転職、新規提案、新しい企画など、新しい何かを創り出し、現状を変えたいと願うすべての人が、自分の提案を、「自分も相手もそれをしたくなる(ほしくなる)物語」に変えるためのきっかけを、この本の中からたくさん発見してくれることを願っています。
本著 『相手を巻き込む伝え方』「 はじめに」 より
要約・抜粋
・提案で最も大切なことは、提案する本人が、その先に実現することに強く意味を感じ、ワクワクしながら楽しんでいること。
・「私にとっての意味」「相手にとっての意味」「世の中にとっての意味」という3つの意味が重なると、人は動く。
・「何をするか?」「どうするか?」というアクションを考える前に、「どういう状況が生まれたら素晴らしいのか?」というビジョンから考える。
・思いとロジックを両立させるビジョン・フレーム=「型」は、「未来=Vision」「今なぜ=Why」「価値=Happy」「どうする=Key-idea」の4つでできている。
・「型」を使うと「話の筋」ができて相手が理解できるようになる。
・「型」を使うことには、「描けるようになる」「語れるようになる」「問う力が高まる」という3つのメリットがある。
・相手に響く提案とは「望ましい状態(Vision(未来)・Happy(価値))をつくるために現状を変えていく」ストーリー。
・体験というものは、あなたが発する言葉に力を与え、提案の説得力や魅力を格段に上げる。
・「私は私の眼鏡」「相手は相手の眼鏡」で世界を見ていることを理解したうえで相手の真意を問う。
活用まとめ
- 「未来=Vision」…自分が創り出したいと思っている未来の状態
- 「今なぜ=Why」…その未来をつくりたい思いや、つくる必然性
- 「価値=Happy」…ビジョンが実現すると生まれる価値
- 「どうする=Key-idea」…ビジョンを実現する方法やカギとなるアイデア
実現できたら素晴らしいと思える世界がある(Vision)
↓
それを実現したいと思ったのはこんなきっかけからだった
↓
今は実現したい状況とは違う現状がある(Why)
↓
もし、このVisionが実現すればこんな価値が生まれる(Happy)
↓
これがその実現のカギで、これによってこう変えることができるんです(key-idea)
↓
ぜひこれをやりませんか?