「パートナーの表情がなんとなく暗い」
「仕事や家事に集中できていない」
そんなとき、あなたならどう声を掛けますか?
今回ご紹介するのは、相手に話してもらうための「うながしスキル」です。
相手が話しやすいようきっかけを作ったり
時には質問や沈黙を混ぜながら、スムーズな対話を目指します。
「うながしスキル」には
- 話のきっかけを与える (ドア・オープナー)
- 話し手に最小限の刺激を与える
- 質問を減らす
- 相手に気を配りながら沈黙する
があり、それぞれうまく活用することで、相手の話を促していきます。
目次
話のきっかけを与える(ドア・オープナー)
相手の表情や声の調子、振る舞いなどから「何か悩んでいそうだな」と察せるときがあります。そんなとき、「何か悩みがあるの?」「少し話してみない?」と非強制的に話を促すのがドア・オープナーです。
相手がためらいがちに見えるなら、焦らず相手の様子に触れてみたり、「無理をなさらなくていいですよ」と優しく声をかけたり、アイコンタクトや真剣な態度を示して「私はあなたの話を聞く準備ができていますよ」と伝えるのも有効になります。
ドア・オープナーはあくまで非強制的に行い、相手の個性やプライバシーを尊重した態度を取る必要があります。
話し手に最小限の刺激を与える
相手の邪魔をしないようにと何の反応もせず話を聞いていると、「本当に聞いているのかな?」と話し手は不安になってしまいます。最低限「ふーん」や「そうなんですね」といったあいづちを入れてあげると、「ちゃんと話を聞いてくれているんだな」と相手に伝えることができます。
最小限の刺激は、相手に共感していることを伝えるためのものです。「そうだね」「確かに」と頷いていても、それは聞き手の意見を示すものではなく、「もっと話を続けてほしい」という意味のものになります。
質問を減らす
質問を減らすのも、相手の話を促すには有効です。何故質問を減らす必要があるのかというと、話を聞きなれていない人は質問の仕方が不適切で、話し手の話をさえぎったり話の腰を折りがちだからです。
質問にはイエス・ノーで答えらる「クローズドクエスチョン」、答えの自由度が高い「オープンクエスチョン」があります。話し手がどう感じているかを探りたいなら、「オープンクエスチョン」を使った方がいい結果を得られるでしょう。
相手に気を配りながら沈黙する
「沈黙が苦手だ」という聞き手は多いでしょうが、沈黙は話し手にゆとりを与え、自由に考えたり表現したりしてもらうために必要です。
会話が途切れることに不安を感じるなら、相手の話に集中したり、ボディランゲージから考えを読み取ったり、相手が伝えようとしていることに注意を向けると、気が楽になります。
多くは沈黙時に何をしていいのか分からないことからくる不安です。心配りを忘れず、相手にしっかり目を向けていれば、沈黙も怖くなくなります。
まとめ
今回紹介したうながしスキル
- 話のきっかけを与える(ドア・オープナー)
- 話し手に最小限の刺激を与える
- 質問を減らす
- 相手に気を配りながら沈黙する
は、話し手の邪魔をせず、話し手自身が自分のことをどう考えているかを知るために必要なことになります。
多くの人は話を聞くことに慣れておらず、傾聴も簡単なことではありませんが、少し意識をしてみると、コミュニケーションを改善できるかもしれません。