「けんか腰でいろいろな人に議論を吹っ掛ける人」
「店員に対して威張ったり見下したりする人」
あなたの周りにもいませんか?
と疑問に思う方も多いでしょう。
実は、横柄な態度をとる人は、自分に自信がありません。
それでいて、正しい自己主張の仕方を知らないのです。
今まで横柄な態度を取ることが、自分を守るための最善の策だったのです。
自己主張の仕方にはタイプがあります。
横柄な人も横柄じゃない人も
自分のタイプを知っておくと良いでしょう。
目次
自己主張における3つのタイプ
自己主張は3つのタイプに分けられます。
それぞれ1つの型だけとは限りません。自分の自己主張の傾向をつかんでください。
①服従型(サブミッション)
自分の欲求を押し殺して面倒ごとを避けるタイプ。
他人が迷惑行為をしていても、控えめに訴えるか、相手が勝手に辞めるのを待つ。
あまり自分の権利を守ろうとしない。
②攻撃型(アグレッシブ)
他人を犠牲にしてでも自分の主張を貫くタイプ。
無駄に声が大きい、態度が横柄など礼儀知らずに見える。
自分の思い通りにならないと気が済まない。
③自己主張型(アサーティブ)
相手のことを考えながら自分を主張できるタイプ。
率直かつ適切なやり方でコミュニケーションが取れる。
自分の欲求と相手の欲求のバランスが良い。
3つの型のメリット・デメリット
もちろん、3つの型にはそれぞれメリット・デメリットがあります。
服従型や攻撃型の人は、最終的に自己主張型を目指すと、人間関係を改善できるようになります。
服従型のメリット・デメリット
- もめ事を回避できる
- あまり責任を負わなくてよい
- 他人の承認を得やすい
人と対立しないため、攻撃型や自己主張型と比べれば受け入れられやすい
- 自分らしい生き方ができない
- 満足できる関係が築けない
- 自分の感情をコントロールできなくなる
自分の主張や感情を抑えるので、満足した生き方ができなくなる可能性が
服従型は、良くも悪くも相手に左右されます。
自分の主張がちゃんと受け取ってもらえないと、思いもよらぬストレスを抱えることになるでしょう。
攻撃型のメリット・デメリット
- 欲しいものを手に入れやすい
- 自分を守れる可能性が高くなる
- 他人をコントロールできる
攻撃的に振る舞った方が、自分の要求を通しやすい。
- 不安が強くなる
- 敵を作ってしまう可能性大
- 心臓疾患にかかりやすい
弱さを自覚しているからこその攻撃型。最終的には自分の首を絞める羽目に。
攻撃型は、自分の主張だけを貫き通そうとします。
最初は気持ちがいいかもしれませんが、いずれ避けられるようになり孤立するでしょう。
自己主張型のメリット・デメリット
- 自尊心を保て、自分に満足できる
- 充実した人間関係を築ける
- 不安や心配が減少し、自分らしい生き方ができる
相手の主張を受け入れ、自分の主張を伝えられるようになると、お互いにとって良い関係に。
- 相手と対立し、辛い思いをする可能性
- 主張の仕方次第で受け入れられないことも
- 場合によっては仕事や生活の場が変わる
主張の仕方が雑だと相手が驚く。向こうの防衛反応が出ると大変かもしれない。
お互いにとって良い関係を築ける自己主張型。
相手を受け入れ自分を主張するバランスのいい型です。
自分の型を理解したら
自分の型を理解したら、今度は自己主張型に変える努力をしましょう。
これまで見てきた自己主張の型(服従型・攻撃型・自己主張型)は、変わる意志さえあれば変えられます。
時には服従型・攻撃型の振る舞いが必要になるときもあるかもしれませんが、それでも自己主張型を身に付けていた方が、人間関係においてはスムーズにいくでしょう。
「なんであんなに威張っているの?」